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2008年10月17日 (金)

「イヴの時間」と「電脳コイル」に共通するSFの進化

Yahoo!動画で無料配信中のオリジナルアニメ作品「イヴの時間」が私の琴線に触れまくって大変なことになっております。

とりあえず作品を見ていただかないと話になりません。というか、悪いことは言わないので万難を排して見ておいた方がいいです!第1話は来年の7月まで公開されているのですが、第2話は今月限定での無料配信なので急ぎましょう!今すぐ見ましょう!1話15分なので、30分あれば2話見られます!ほら、早く早く!

Yahoo!動画アニメ「イヴの時間」
(※アキバ家の環境だと、Firefoxでは再生不可、IEでは問題なく再生されました)

「イヴの時間」公式サイト
(※公式サイトはFLASH版。画面上部に表示されるナビゲーションリングからmovieを選択。個人的にはYahoo!動画の方が便利でした)

ね!ね!おもしろかったでしょ!?

見ていただくと私の興奮ぶりもある程度理解してもらえると思いますが、とにかく私は衝撃を受けたのです。

衝撃その一
近未来の世界観の生々しさがΣ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!

作品が描き出す近未来の予想図が、とても生々しく感じられて衝撃を受けました。いや、「イヴの時間」が取り上げているテーマは、じつはロボットものでは使い古されたテーマだったりするのです。でも、それが「使い古されたネタの焼き直し」ではなくて「王道ネタの決定版」となってしまっているから尚更スゴイんです!圧倒的にリアルに感じられる世界観の勝利です。

「イヴの時間」を見ていてすぐに気付いたのが「電脳コイル」との共通点でした。両作品が持つ「近未来予想図の生々しさ」の秘密がそこにあるのだと思います。重要な共通点は2点です。

1.特定分野以外のテクノロジーは大して進歩していないという世界観

2.学校が重要な舞台である

1が特に重要です。昭和世代がここ数年で共有するに至った感慨によって、SFの方法論が進化したのです。

「空飛んだりチューブの道路を走ったりすると思っていた車の進化はこれっぽっちも実現しなかったのに、テレビ電話スゲーくらいしか思っていなかった情報機器の進歩はとんでもないスピードで予想のはるか先まで進んでしまったなぁ」という感慨です。

そんなみんなの実感から、次の真理が生まれたのです。

「テクノロジーは
  必ずしも足並みを揃えて進歩しない」

この真理を、我々の世代はIT革命という体験によって悟ったのです。これって、じつはつい最近生まれた真理ですよね?みんな最近悟りましたよね?

だから、「電脳コイル」の世界観、電脳ネットワークの分野だけが異様に進歩していてそれ以外はほとんど現代と同じという世界観に、猛烈な生々しさを感じたのです。みんな新しい真理に気付いて認識を改めかけていたところに、タイミング良く「電脳コイル」がやってきたのです。そこに「イヴの時間」が続くわけです。

「2.学校が重要な舞台である」については、より狭い範囲の世代にとって大きな意味を持ちます。1970年代後半から80年代あたりに生まれた我々の世代です。IT革命が学生時代と重なった世代です。

あまりにも急激な時代の変化の中で、新しい物にどんどん食いつく「学生」という人種の間では、次々と時代のあだ花が咲いては散っていきました。過渡期ならではの混乱を、まさに主人公として体験してきたのが我々の世代です。だから、急激過ぎるテクノロジーの進歩が、特に「学校」に大きな混乱をもたらすことを体験として知っています。恐ろしいスピードで変化する時代の最先端を、怖いもの知らずで突っ走っているが故の混乱であり、そこにこそ新しいテクノロジーがもたらすインパクトの本質が最初に見出されることを知っているのです。

それにしても都合のいい真理が発見されたものです。テーマとしたい新テクノロジー以外については無闇に想像力を働かせる必要がないと分かったわけです。「その新テクノロジーが現代にあったら例えば朝食の準備はどうなる?」みたいに素直に考えればいいわけですから、思考実験の方向性が定めやすくて、世界観の完成度を飛躍的に高められます。

以前は違いました。「その新テクノロジーが、同じように進歩したシステムキッチンでどのように使われて、同じように変化した生活様式の中で、そもそも朝食は食べるのだろうか?」なんて無限の迷宮でさまよったあげくに突拍子もない世界観にたどりついていたことを考えると、その差は歴然です。

さらに、エンターテイメント作品の舞台として山のようにノウハウが積み上げられた「学校」を舞台とする必然性が明確になってくれたとなると、これはもはやSF革命です。

ということで、IT革命の副産物として生まれたSF革命を具現化するのが、「イヴの時間」の監督の吉浦康裕監督なわけです。1980年生まれなわけです

って、私より年下!?Σ(゜д゜lll)

衝撃その二「デジスタ出身・吉浦康裕監督Σ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!」につづきます。

それと、「イヴの時間」を教えてくれたニュースサイト「ゴルゴ31」に心から感謝。

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コメント

イヴの時間、なかなかいいですね。
どうオチをつけるのか、気になりますね。

投稿: 800 | 2008年10月18日 (土) 01時04分

>>800さん
イイでしょ!?
たった15分の間に色々な伏線がちりばめられていて、非常につづきが気になります。
次は12月!待ち遠しいですね。

投稿: アキバ | 2008年10月18日 (土) 12時47分

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