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2008年5月12日 (月)

あなたも私も自分探し病 その1

あなたに漠然とした質問をひとつします。
深く考えずにとりあえず答えてみてください。

「答えはどこにあると思いますか?」

本当に漠然とした質問で戸惑ってしまったかもしれません。
でも、答えてください。

反射的に出てきた言葉でいいので何か答えてください。

何となく決まり文句で出てきた言葉でいいので答えてください。

答えましたか?

これは自分探し病にかかっているかどうかをチェックするテストです。

「自分の中にある」と答えたあなた!自分探し病にかかっています。

そんなあなたに、速水健朗というフリーライターが書いた「自分探しが止まらない」をオススメします。

自己啓発系居酒屋「てっぺん」について書かれているらしいということで読み始めました。「自分探しホイホイ」と名付けられた、自分探し病患者をカモにするビジネスのおぞましさと滑稽さを鼻で笑うつもりで読んでいたところ、私自身も自分探し病にかかっていたことに気付かされた次第です。

(「てっぺん」に興味を持ったきっかけについては、
過去記事
「大島啓介講演会に潜入してきた」を参照)

「答えはどこにあると思いますか?」テストは、この本を読んで私が勝手に考えたものですが、かなり精度の高いチェッカーだと自負しています。

まさか私自身が自分探し病にかかっているとは思ってもみませんでした。
でも、病を自覚できたおかげで、最近悩んでいたことがすっきりしました。
娘の教育にあたっての妻との衝突の悩みです。

「これだけは誰にも負けないという何かを、何でもいいから持つべし!」というのが、娘の教育にあたっての私の価値観でした。決して突飛な考え方ではないと思います。しかし、これを聞いて妻はため息をつくのです。そして言うのです。

「誰にも負けない何かなんて、私には何にも無いよ!」

たしかに妻は、勉強や運動で飛び抜けた成績をあげたこともありませんし、これといった得意分野もありません。何かの趣味に熱中することもありません。しかし、妻が私にとってかけがえのない存在であることは間違いありません。

かといって、私の価値観が間違っているとも思えません。少なくとも学校や世間の風潮は、そのような価値観で私たちを育成してきました。没個性・画一教育批判から生まれた個性重視教育ってやつです。

いったい何が間違っているんだろう…。

そう悩んでしまう時点で、私は自分探し病にかかっていたのです。

これは私にとって驚くべき結論でした。自分探し系の人に対して生理的な嫌悪感があって、自分探し病から一番遠いところに自分はいると自負していたからです。

「あなたも私も自分探し病 その2」につづく

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